【嘘はついてもいいんですか?:お悩み相談】
先日求職者向けの研修を実施していました。
テーマは『コミュニケーション』や『プレゼンテーション』について。
どのように、自己理解を進めていけばよいか?
強みを見つけて、整理して、発信するためのコツや実践方法について一緒に時間を過ごしました。
休憩中に受講者の方が質問に来てくれました。
「先生は先ほど、嘘をついてもすぐに分かるので止めましょう。と話をしてましたが、全てありのままに伝えてしまうと自分に不利なことにもなる気もします。場合によっては嘘はついてもいいんですか?」
という質問でした。
さて、みなさんはどのように回答しますか?
誰が幸せになるか?
「ダメです。」
と即答したい気持ちを抑えて、その方に聞いてみました。
「なぜ嘘をついてもいいと思いますか?」
その方は、「嘘をついてはいいと思いませんが、相手を傷つけることのない小さな嘘であればいいのかなと・・」と正直に答えてくれました。
その後に、「ではどうして嘘をついてはいけないと思いますか?」
「もし嘘だと発覚した際に、リスクがあるからです。」とも答えてくれました。思慮深いですね。
正直にお伝えすると、基本的に嘘は見抜かれます。
むしろ嘘を見抜かれない担当者は逆にあなたという人材に興味がないかもしれません。
そして、ついた嘘は嘘が重ねられて、結果的に苦しい思いをするのは自身。
だけではなく、相手もです。
あの時言っていたことは嘘だったのか。という事実は結果的に相手を傷つけてしまうことがあります。
また、嘘をついてしまったことについてはその嘘を真実として振る舞う必要があります。それは決して自然ではなく不自然なことになってしまいます。
そうなると、お互い不幸せな気がしませんか?
一時の嘘で、誰かが不幸せになる可能性がある。
特に面接では、個人的にはおすすめはしません。
全て素直に伝えなくても、相手が納得してくれれば大丈夫です。
「短所は何ですか?」と聞かれて仮に3つあっても3つとも答える必要はありません。
その中の1つをきちんとお伝えすれば大丈夫です。
そこで、嘘をついて見栄をはるのではなく「短所は〇〇です。この短所に気づいてから、普段は◎◎をするように心掛けています」
といったように、ネガティブな意見だけで終わらずに、自分が短所に気づき、努力をしている過程を伝えることができれば印象もぐっと変わります。
「相手を傷つけない優しい嘘」も時にはあるかもしれません(ケースバイケースですが)
しかしながら、求職・就職の面接では「嘘」をつくことなく、ありのままの自分を理解してくれる会社が、お互いにとって幸せな関係を構築していけるでしょう。
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立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。
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