コトバ日記ーぬか喜びー
2016/01/15
※noteで過去に掲載したコラムです
『ぬか喜び』
という言葉を使ったことってありませんか?
意味としては、一旦喜んだ後、実は当てが外れて・・結果少しがっかりしてしまう。類の喜びを指します。
今日は午前中に今膨大なナレーション原稿を自宅でコツコツと必死に収録をして、夕方は大阪で結婚式の2次会の司会がありました。
新郎新婦は20代後半にさしかかったばかり、見た目は少し強面の新郎さんも新婦さんの前では笑顔が印象的な2人でした。
「何か何年経っても今と変わらないやりとりをしてそうな、幸せそうな2人だなー」とにやにやしながらパーテイが始まりました。
いつも通り楽しく司会をしている歓談中にゲストの方が自分の近くに。
良くあるパターンは
・「写真撮ってください」※もちろん新郎新婦や友人同士と
・トイレどこですか?喫煙場所どこですか?
・この後まだ何かありますか?今日何時までですか?
です。
そんな中の第一声。
「お名前教えて下さい」
大切なことなのでもう一度。
「お名前教えて下さい」
そうですか。そうですか。
これまで100本以上司会をしてきましたが、こんな単刀直入に聞かれることはありませんでした。
今日は新しいスーツを着てきたからかな。と仕立ててくれた友人に感謝を下のが頭の中で0.3秒程の間でした。
次に続いた言葉が
「私が結婚する時も是非司会してください!」
ありがとうございます。
ぬか喜び・・・・
ではありませんね。喜びです。歓喜。スケジュールもありますが、ご縁が重なれば是非全力で祝わせていただきます。
ぬか喜びの『ぬか』は、ご承知の通りかもしれませんが、玄米を精白する時にできる「種皮」や「胚芽」が粉末となった「糠」のことを指します。
糠漬けで少しイメージできるかもしれませんね。栄養価も高いと言われています。
その『ぬか』は「細かい」や「小さい」という意味で昔用いられたことがあります。その「細かい」「小さい」の意味から派生して「儚い」とか「頼りない」という意味付けがされました。
なので儚い喜びのことを、『ぬか喜び』と言うようになったそうです。
「男」として見られることも。「司会」として見られることも。どちらも幸せかつ、喜ばしいことですね。
自分のパフォーマンスを見て「この人にお願いしたい!」と思っていただけたことは素直に喜ばしいです。ありがとうございます。
ほんのり切なさも残りましたが。
帰りの電車では昨日まで無料だった「はあちゅう」さんの書籍をKindleで読みつつ、女性の気持ちを学びながら帰宅しました。
明日も午後からは司会のお仕事が2本。
色々考えたり、企画したりも好きですが、やっぱり言葉で伝えて、場を創っていく瞬間が楽しいし大好きです。
もちろん難しいこと、学ぶことだらけですが。
日々勉強しつつ、帰宅して母がつくってくれたカレーを食べて、そろそろ眠りにつこうと思います。
Kotokake代表 能政夕介(のせ・ゆうすけ)
立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。
Kotokake公式HP-話し方講座やオンライン講座も実施中-
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