【成人の日に想いを馳せて】

       - コラム


2017年1月9日(月)

今日は「成人の日」ですね。

新成人のみなさん。おめでとうございます。

すでに20歳を迎えられている方もいれば、これから迎える方もいらっしゃると思います。

決して特別な意味を持つ日ではないかもしれません。それはきっと人それぞれ。

久々の友人に会って再開を懐かしむ人もいれば

育ててくれた両親や家族に感謝をする人

仕事や特別な事情で成人式に参加できない人

とはいえ、何かしら心に残る。そんな1日だとよいですね。

『成人の日』とは?

日本では民法に成人の定義が記載されています。

「年齢二十歳をもって、成年とする。」民法第4条より

昨年はこの成年という定義を18歳に引き下げるという大きな議論もありました。
※因みにバングラディッシュやアフガニスタンでは14歳で確か成年と認めています。

もうすでに18歳以上は選挙に参加ができますし、少しづつ成人という定義も変化を迎えようとしているかもしれません。

20歳を迎えることでお酒やタバコが合法になり、年金の加入や免許の幅も広がる。
19歳と20歳。たった1日のことだけですが、周囲から見られる目は変わってくるのかもしれません。

そう考えると少し不思議な気持ちにもなります。

20歳と聞くと、個人的に思い浮かぶのが高野悦子氏の「二十歳の原点」という本。

大学時代に先生から進められた本の1冊です。(私も当時は立命館大学の学生でしたので。)

当時は1月15日だった成人の日に綴られていた一冊。

「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

二十歳の原点を独りであり、未熟であると綴った高野さんは同年に自殺をし、その人生を終えました。

みなさんの原点は?

仮に二十歳を新たに原点とするのであれば、今年成人を迎えた皆さんは何を原点とするのでしょう?

1969年から48年が経過し、技術も発展し物質的には独りを感じることは少なくなったかもしれません。
今の自分には何があるだろうか?何を感じているだろうか?

10年前の二十歳のとき、少なくとも自分自身は孤独ではなかった。
そのことは僕にとって幸せだったと思います。

ただ、未熟であること。この点は10年が経過し、30歳になった今でも感じます。

成人を迎えた皆さんが、今日を人生の通過点と捉えるも良し。

そして、今日という1日を。
20歳を迎えたこの1年を。

新しい出発点とするのであれば。

みなさんの『二十歳の原点』は一体何なのでしょうか?

どんな原点にしていきたいでしょうか?

これまでの人生が詰まった20年という歳月。

今を楽しむ、謳歌することも素敵です。

時には、過去を振り返り、そして今を見て、未来を見通す。

そんな時間があることも良いのではないかと思います。

新成人のみなさん本日は本当におめでとうございます。

 

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

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