【あがり症を克服するポイントは?】


先日、プライベートレッスンがありました。

今回は結婚式で挨拶をする際にどう話せばいいか?緊張しないための方法は?という悩みを抱えていらっしゃいました。

実際にお話を聞く中で、話すのはとても得意そうに見えます。

本人も、1対1や、小グループでは難なく話すことができる。しかしながら、大勢の前に立つと緊張して赤面になり、なかなか言葉が出てこないようになるとのことでした。

なるほど。と思い、ヒアリングとレッスンを開始していきました。

緊張しているのは「自分」だけじゃない

大前提として基本的に「緊張」はするものです。

特に、これまで経験したことのないこと。自分に注目が集まると緊張状態に陥ります。

心臓はドキドキして、体温は上がり、頭の中がグルグルとなってしまう。

そうした経験は皆さんの中にも一度はあるかもしれません。

僕自身はこれまで一番大きなステージは京セラドーム大阪で1万人近くの人の前で司会をした経験があります。

しかしながら、その時よりも緊張した経験がありました。

お客さんは100人足らず。人数で言えば1/100です。しかしながら、僕は頭の中が真っ白になり茫然とした状態になったことを覚えています。

その経験は1年前に初めて出場したR-1グランプリの1回戦の時でした。(1回戦敗退)

初めての経験ということもあり、特別な緊張感がありました。
しかしながらこの経験のおかげで、更に度胸がついたということもあり今では非常に良い経験をしたと思っています。

※因みに今年も1回戦敗退でした。(注:決してお笑い芸人を目指しているわけではございません。)

さて、話が逸れましたがまず緊張は誰もがするものです。
なので、緊張して上手くいかなかった自分を責めることはやめましょう。

みんな緊張する。その中で、どうすれば通常に近いパフォーマンスを発揮することができるか?
そのことについて考えるように意識をしてみてください。

なぜ緊張すると思いますか?

さて、次にみなさんは「なぜ緊張すると思いますか?」

色々な原因があると思いますが、過去相談を受けた中で強く感じているポイントがあります。

それは、みんな「自分」を良く見せようとしているということです。

「失敗したらどうしよう」

「かっこ悪い自分と思われたくない」

「上手くやらないと」

そうして、できるはずの自分とのギャップに後々うなだれてしまう結果になります。

そうすると・・

「自分はダメだ」

「ほんとはもっと上手くできるはずなのに」

といったようにネガティブな感情が生まれてきます。
こうした経験で、人前で話したくなくなるという気持ちになるととってももったいない気がします。

矢印の向きを変えてみよう

一度「自分」への矢印を違う方向に向けてみる意識を持ちましょう。

「失敗したら・・・」「かっこいい自分を見せたい・・・」「上手くやらないと・・・」

これらは全て自分に対して気持ちや感情の矢印が向いてしまっています。

失敗か成功か、かっこいいかどうか、上手くいったかどうか。

これらを決めるの聞いている人たちです。自分ではありません。

だから、「自分」のことを考えるのではなく、目の前に人がどうすれば幸せな気持ちになるかという意識を持ちましょう。

目の前にいる人は、あなたのどんな言葉を聞きたいと思っているでしょうか?

緊張して、こわばったあなたの顔を見たいでしょうか?

緊張は誰でもします。失敗するときももちろんあるでしょう。

でも、本気で相手のことを考えた「想い」は絶対に伝わります。

流暢に上手く話せることだけがゴールではありません。

あなたの頭の中に「自分」以外の考えが多くを占めるようになったとき、「緊張」という二文字は少し和らいでいると思います。

深呼吸をして、目の前の相手を笑顔にするために、1つ1つ是非行動してみてくださいね。

 

Kotokake代表 能政夕介(のせ・ゆうすけ)

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

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