Jリーグのスタジアム観戦者調査2019が発表(2019 年 4 月 20 日~ 9 月15 日)

       - コラム


Jリーグが2019 年 4 月 20 日~ 9 月15 日の期間にスタジアム観戦者に調査をした内容が発表された

調査内容は以下となる

[調査対象]スタジアム観戦者、11歳以上の男女個人:24,070 名
[調査方法]スタジアム内における集合配布法を用いた質問紙調査法
[回収状況]有効回収数:23,189 票

詳しい調査結果は下記のURLからPDFで閲覧ができます

https://www.jleague.jp/docs/aboutj/funsurvey-2019.pdf

2019年全体の来場者は?

リーグ戦のみでピックアップすると以下の結果に

J1リーグ(18チーム)合計306試合 来場者6,349,681人  平均 20,751人

J2リーグ(22チーム)合計462試合 来場者 3,315,234人 平均 7,176人

J3リーグ(18チーム)合計306 試合 来場者733,032人    平均 2,396人

J1リーグでは浦和が平均34,184人で圧倒

J2リーグでは新潟が圧倒的で平均14,497人、その次は千葉の9,701人

J3リーグでは北九州が1位で平均6,049人、熊本が次いで5,533人と貢献

※全てホームの試合で平均を各チーム算出

資料の気になる数値をピックアップ

資料はのべ38ページにわたるので、その中にある気になる数値をピックアップさせてもらいます

全部確認したい方は上部のURLからPDFをご確認ください!

 

Jクラブは、ホームタウンで大きな貢献をしている

この問いに対して
「大いにあてはまる」が49.2%
「あてはまる」が33.5%
合計が82.7%で昨年よりも1.3%上昇し2010年以降で最高の結果となった

内訳が面白くJ1リーグでは「大いにあてはまる」と回答したのが多かったのが
川崎F:87.5%
松本:79.7%
大分:76.5%
札幌:72.5%
が7割越え

J2リーグでは「大いにあてはまる」と回答したのが多かったのが
甲府:70.7%
山形:65.7%
長崎:64.5%
琉球:63.1%
水戸:62.5%
が6割を超えた

この数値を見ても地域によって「サッカーチームがある影響度」は異なるように感じた

個人的には長崎や琉球、そして水戸も近年確実にサッカーでの盛り上がりを感じさせていることが、県外の人間でも感じていたが実際に数字にも表れている

観戦者の男女比率

男女比は変わらず基本的には男性6割、女性4割のまま
2003年~2007年は40%を超えていた女性比率も近年は3割強に留まる

バスケットボールやバレーボール、卓球等室内でも様々なイベントを打ち、家族でも楽しめる競技がある中スタジアムに対してどのような集客戦略を各チーム考え打ち出すかは重要になりそうだ

また、これは各チームの努力だけでなく事例の横展開や、リーグ全体としての打ち手も重要になってくると思う

J1リーグで女性の比率が4割を超えているのは
札幌、仙台、鹿島、清水、磐田、G大阪
2割台は湘南と名古屋の2チームのみだった

また、J2リーグで女性比率4割を超えているのが
山形、甲府、新潟、岡山、山口、徳島、愛媛、琉球
そして長崎は全チームで見ても唯一5割を超えていた
J2の2割台は京都と福岡のみだった

J3リーグで女性比率4割を超えているのが
八戸、長野、讃岐、熊本で八戸と長野は並んで47%とTOP
2割台は盛岡のみだった

因みに神戸は女性比率35.2%だが、前年よりもJ1リーグでは+5.3%と最も比率を伸ばしている
J2では岡山が8.7%比率を挙げている

平均年齢はリーグ全体で42.8歳

観戦者の平均年齢は全体で42.8歳である。昨年より0.9歳上がっている

年齢層では、40代(26.9%)、50代(20.5%)、30代(16.8%)
が中心となっている。性別による年齢構成比に大きな違いはない

平均年齢が高いクラブはJ1では松本(46.6歳)、札幌(46.3歳)、湘南・大分(45.5歳)など

J2では甲府・新潟(48.7歳)、岡山(46.9歳)、山形(46.3歳)などである

一方、平均年齢が低いクラブは、名古屋(39.2歳)、横浜FM(39.5歳)、鹿島(39.9歳)などである

△資料の9ページより抜粋△

年齢についても開きがあり、名古屋と松本だけでも7.4歳の差がある

個人的にはそれでも年齢層は比較的高い印象もある。22歳以下の来場者が増加しておらず、こうした若年層に向けた施策が今シーズン見ることができるかも注目したい

若手の来場者数が多いのがJ1では浦和、そしてJ2では鹿児島という数値も出ている

因みにJ3リーグではYSCC横浜が最も少なく32.3歳だった。北九州は最も高く48.4歳という数値だった

 

2019シーズン新規参入層

全体では6.6%で、鹿児島、琉球は新規参入層が2割超

J3から上がってきた鹿児島や琉球という初のJ2組はやはり一気にムードが高まりサポーターも増えた

 

観戦の動機やきっかけ

こちらもクラブごとで特色があり面白い

札幌は地元愛が強く、川崎Fではレジャーの一部に、鹿児島や岡山ではイベントやグルメの評価が高い

琉球では友人に誘われたという回答が最も多く、周囲からの盛り上がりも感じる

よく誘い合うのは鹿島、鳥栖、鹿児島

その他にもスタジアムへの観戦頻度のほかに面白い数値も

スタジアムまでにかかる時間は、平均52.2分

先日のホリエモンの記事でも、都心にスタジアムという意見も出ていたが、やはりスタジアムまでの移動は1つのネックに

1つの参考資料ですが、まだまだ様々な側面でチャンスがありそうな資料ですね

みなさんの愛するクラブの数値はいかがでしたか?こうした視点からサッカーを楽しむのも面白いかもしれませんね!

 

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Kotokake 代表 能政夕介

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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