【出演情報】B.LEAGUE PRE-SEASON GAMES 2023大阪エヴェッサVS福井ブローウィンズの実況を担当

      2023/09/27    - スポーツ実況


先日、B.LEAGUE PRE-SEASON GAMES 2023大阪エヴェッサVS福井ブローウィンズの実況を能政夕介が担当しました!

 

試合の見どころです。(フルマッチがBリーグ公式のyoutubeから見る事ができます)

W杯の興奮も冷めやらぬ中、日本のバスケットボールは新たなシーズンを迎えようとしています
今回のW杯でバスケットボールを新たに好きになった方、これまでの熱量が更に上がったみなさんなど多くの方がいらっしゃるかもしれません

私のような中継で言葉を伝える実況アナウンサーや、丁寧に事象や戦略の意図を伝える解説の方の役割もまた1つ違った局面を迎えるのかなと個人的に思っています

10月からは新たに2023-24シーズンのBリーグが開幕。もちろんアリーナにも多く足を運んでいただきですし、共に盛り上げて欲しい
ただ、もちろんスケジュールやチケットが取れない関係で配信をご覧になる方も増えていくはず
今回のプレシーズンゲームも大阪・福井のブースターの皆さんにとっては大事な一戦だと思います

今回は私も初めて1人でバスケットボールの中継を担当します
少しでも昨季や過去の選手たちの人柄やスタッツにも焦点を当てながらお伝えができればと思います

実況:能政夕介

※加執・修正の可能性もあります

昨季の両チームについて

大阪エヴェッサ【平均77.5得点(リーグ16位)平均79.3失点(リーグ14位)】27勝33敗で西地区5位
ホームで16勝14敗・アウェイでは11勝19敗とホームで勝ち越し

昨季は西地区5位でフィニッシュした大阪エヴェッサ
西地区は昨季躍進を遂げ、王者に輝いた琉球、そして島根、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、広島とCSに進出した
同地区対戦で難しい状況もあったが2021-22シーズンの21勝26敗から6勝を積み上げた
3P成功率はチームで33.9%とリーグ10位。リバウンドから早いバスケットに加え個で打開できるDJニュービルの存在感も大きかった大阪
昨季はDF面でもブロック平均はリーグ4位の2.9回、スティール平均はリーグ7位の6.9回、アシスト平均はリーグ7位の21.6回と上手くボールを回しながらの得点が機能していた試合も多くあった

強みであったリバウンドで難しさを感じたところや、シーズンを通して大きな波がつくれなかった部分を今季どのように創り上げていくのか注目したい

宇都宮に移籍したDJニュービルは平均得点19.4点、アシスト平均5.5回と主力で活躍
今回移籍したDJニュービル、アイラブラウン、カイルハント、ショーンオマラの4名で平均得点は約55得点とチーム全体の7割を占める

だからこそ、新加入のショーン・ロング(北海道から加入)※平均17.2得点に加え、新加入の2人の外国籍選手、アンジェロ・カロイアロ(トルコのクラブから加入)とイアン・ハマー(ギリシャのクラブから加入)に期待が集まる

また得点力では佐賀から加入の西川貴之にも注目だ
昨季はB2で平均14.6得点と帰化選手を除く日本人プレーヤーではトップスコアラーだった。得点面での心配は大きくないが、昨季同様、またはそれ以上に活躍ができるか?半数が入れ替わりがある中でどんな融合をみせるか楽しみにしたい

福井ブローウィンズ【今季よりB3に新規参入】
今季から福井県初のプロバスケットボールチームとしてB3リーグに参入。加入選手やHCの顔触れを見て本気度が伺える布陣になっている

クラブエンブレムはリーグの中で「荒れ狂う風」になれるようにとの想いが込められ、風神がデザインされているが、まさに今季のB3リーグの中でも注目するチームの1つに数えられる

後のメンバー編成のところでも紹介したいが、B1、B2経験者がずらりと並ぶ。もちろんHCの伊佐さんも経験豊富であり、先日は過去に佐賀や滋賀を率いたルイスギル氏の加入も発表(アドバイザーとして加入)

間違いなく今季のB3の話題を席巻するであろう福井がどんなバスケットを見せるか楽しみにしたい

両チームのメンバー編成

大阪エヴェッサ

■ヘッドコーチ
マティアス・フィッシャーHC(続投)

■選手(継続)
橋本拓哉
竹内譲次
合田怜
飯尾文哉
木下誠
鈴木達也

■新加入(IN)
ショーン・ロング(北海道から加入)
西川貴之(佐賀から加入)
アンジェロ・カロイアロ(トルコのクラブから加入)
イアン・ハマー(ギリシャのクラブから加入)
土屋アリスター時生(三遠から加入)
多嶋朝飛(茨城から加入)

■他チームへ移籍
エリエット・ドンリー(信州へ移籍)
星野零志(岩手へ移籍)
ショーン・オマラ(FE名古屋へ移籍)
アイラ・ブラウン(千葉Jへ移籍)
ディージェイ・ニュービル(宇都宮へ移籍)
カイル・ハント(新潟へ移籍)

大阪は帰化選手のアイラブラウン、そして外国籍選手を一新。チームの顔でもあったDJニュービルは宇都宮に移籍となった
ショーンロング、西川、多嶋は昨季所属していたチームでもプレータイムを確保し得点を大きく伸ばした(特に西川は平均14.6得点、3Pは39.9%と高確率の結果に)
土屋は昨季少しづつプレータイムを伸ばし、今季は大阪に復帰
アンジェロ・カロイアロ、イアン・ハマーとの融合が大きなカギになりそうだ。そしてチームとしてのスタイルがどのように変化していくのか注目したい
マティアスフィッシャーHCは大阪を率いて2年目
そして今季からNBA経験もあるビル・カートライト氏がアドバイザーとして8季ぶりに復帰
長く大阪エヴェッサを支えた今野 翔太氏もデベロップメントコーチ兼クラブアドバイザーとして加入。こうした再編がどういった効果を生むかも注目したい

福井ブローウィンズ

■ヘッドコーチ
伊佐勉HC(SR渋谷)

■選手
満田丈太郎(B1京都から加入)
志冨田温大(天理大からルーキーとして加入)
小阪彰久(B2香川から加入:大阪は古巣)
藤澤尚之(B2奈良から加入)
ベンジャミン・ローソン(B2熊本から加入)
小川京介(スペインのCBベニカルロから加入。過去山形・佐賀でもプレー)
細谷将司(B1三河から加入)
田渡修人(B1渋谷から加入)
長谷川智伸(B2福島から加入)
ペリー・エリス(フランス1部ショレ・バスケットから加入。大阪は古巣)
トレイ・ボイドⅢ(フランスVichy-Clermontから加入)
渡辺竜之佑(B1渋谷から加入)

ほとんどの選手がB2,B1経験のあるプレイヤーとなっている
伊佐勉HCも琉球と渋谷を過去にも率いており、田渡や渡辺の事も熟知している。北陸高校出身の京都でもキャプテンを務めた満田、外国籍2人もBリーグでの経験もある
トレイ・ボイド、志冨田、藤澤と若い選手たちのエネルギッシュなプレーにも期待をしていきたい

過去の対戦成績

今季からB3リーグで戦う福井とは大阪エヴェッサも初対戦
しかしながら、メンバーを見ると過去にチームメイトであったり、対戦したメンバーも多くいる

福井にはペリーエリス(2021-22)小阪(2019-20)が大阪エヴェッサの選手として在籍

合田と小阪は大阪学院大学時代も共にプレー
鈴木と長谷川は拓殖大時代に共にプレーし、鈴木と田渡は三遠で共にプレー経験も

チーム内で見ても、多嶋と西川が7年ぶりに同じチームでプレーし、新加入のカロイアロとハマーも昨季トルコの同じチームでプレーをしている
細谷と満田も横浜でプレーして以来6季ぶりに共に戦うなど、そうした過去の一面にも注目していきたい

個人的な見どころ

今季まだ両チームのスタイルをはっきり見えていない中で判断は難しいですが、メンバーを入れ替えつつ継続と積み上げを見せたい大阪エヴェッサ

そして1から新たにチームをつくる福井ブローウィンズとはアプローチの視点は異なるかもしれません。どちらにせよ長いシーズンを戦うために、チームとしてバスケスタイルと、メンバー同士のシナジーをどのように生んでいくのか楽しみにしたいところです

大阪エヴェッサの2023-24シーズンのスローガンは「PASSION 情熱を解き放
て」

また方針発表会の中で、黒木雄太ゼネラルマネージャーは以下のように語っていました

従来の大阪エヴェッサが掲げる「アップテンポな走るバスケット」のスタイルに加え、フィッシャーHCが志向するヨーロッパ型の「組織的なバスケット」のスタイルを取り入れ、個の力ではなくチームの力で戦うバスケットを追求したい

https://www.evessa.com/news/230827_01/

大阪エヴェッサは外国籍選手と帰化選手としてチームを支えていたアイラブラウンが移籍
得点力の部分では昨季佐賀をB2優勝まで導いた西川に、2021-22シーズンB1リーグで平均25得点をマークしたショーンロングが加入
ハマーとカロイアロも昨季共に海外でプレーした経験もある事から、連携は取りやすいかもしれない
あとはスタイルのアップテンポなバスケと組織的な部分がどのようにマッチしていくか

今季の特徴としては圧倒的な高さ
竹内に土屋、ハマー、ロング、カロイアロが2メートル越え
インサイド特にリバウンドでの優位性が高まれば、外から合田、飯尾、西川に多嶋と勝負できる選手もいる
ドライブでは木下や鈴木、身体能力の高い橋本と個人的にはスタートメンバーとセカンドユニットの差があまりないチーム編成のように感じています

ここから誰がスタートを勝ち取っていくのか注目していきたいところです

一方の福井は新体制発表会の中で今季にかける思いが語られていました

福井県民の方が誇りに思ってもらえるようなチーム作り、そして、DFの強度の部分ではやはり強いものを求めたいと語った伊佐勉HC

クラブスローガンは「ともに巻き起こそう、とてつもない旋風を。」

ローソンとエリスは2メートルを超え、トレイボイドは195センチ、小阪は198センチとサイズでは大阪に劣るものの、外国籍2人がBリーグに慣れているというアドバンテージもある
また、エリスは3Pも上手く、良い守備から攻撃に切り替えて主導権を握っていきたい

守備面では満田や渡辺はタフなディフェンスができ、細谷や田渡ばボールコントロールも含めてこれまでの経験をより還元していきたい
昨季アウトサイドシュートが好調だった長谷川と、若いトレイボイド、藤澤、志冨田のハッスルプレーにも注目したい

細谷、長谷川、満田、エリス、ローソンの布陣もあれば渡辺や田渡も状況に応じて流れを変える事ができる

こちらもスタートのメンバーに加えて、途中から入る選手たちがどのように自分をアピールしながら、チームとしての約束事を守ってプレーできていくか楽しみにしたい

開幕までちょうどあと1か月
世間はバスケットボールでも盛り上がりを見せている中で、怪我なく好ゲームを見せて欲しい

9月10日の14時~試合はTIPOFF!
1人実況のため、シーズン程のゆとりはあまりないかもしれませんが、是非選手たちの熱いプレーにご注目ください!

 

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやバスケットLIVE、スカパー等でスポーツ実況も担当。
企業研修や組織開発のコンサルティングにも従事
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
バスケットボールLIVEではBリーグや天皇杯を実況担当
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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