大阪府立淀川工科高等学校様へ講演
先日淀川工科高等学校様の1年生を対象に講義をさせていただきました。
テーマは広く言えば『コミュニケーションについて』
いつも高校へ講義に行く際に話す一つとしてこんな話をします。
企業が求めている力は何だと思いますか?
という質問です。
「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査」日本経済団体連合会(経団連)が毎年発表をしています。経団連に所属している600社から回答を得ているものです。
1位は2018年もコミュニケーションでした。これで16年連続でした。
※日本は現在360万社あります。そのうち大企業は1.1万社です
更に日本経団連に加盟するためには条件があります。その1つで以下の項目があります。
3.純資産額(単体または連結)が1億円以上あること、または当会団体会員の会員企業であること
ということで基本的には大手と呼ばれる企業(学生の皆さんが好みそうな)で求められている能力です。
http://www.keidanren.or.jp/nyukai.html
詳しくはこちらをどうぞ。
さて、話を戻しますね。
大手企業が求める能力だから・・というのは非常にもったいない話です。大手企業は1.1万社にも関わらず、売上としては半分近くを占めているからです。それだけ、社会に影響を与えている企業が求めてい力なので身につけておくことは損ではないと思います。
そして、これまで多くの方の悩みや課題を伺う機会がありましたが、そのほとんどが『コミュニケーション』が原因によるものでした。
・家族関係
・上司、部下、同僚との関係
・キャリアが描けない
・友人、恋人関係
なのど、仕事だけではなく人生を豊かにするためにもコミュニケーションは重要だと思っています。
これだけ重要性がある。なぜ授業にはないのか?
社会でも人生でも必要な能力にも関わらず、それを伸ばす授業や仕組みについては現状環境に委ねられている印象が強いです。
明確な答えがない分、置かれている環境や出会った人の影響を強く受けます。
講演に行っても、反応は本当にいつも様々です。(当然自分の力不足もありますが)
先日も200名近くの学生の前で話をしました。
ワークを含めて真剣に聞く子、メモを取る子、ずっと下を向いている子(コミュニケーションに苦手意識のある学生からすると嫌な時間に感じたかもしれません)
個人的には受け取り方はそれぞれでいいとも思っています。
コミュニケーションに自信を持てると、人生が良い方向に進むという事実は私自身強く感じています。
ただ、それを実感するタイミングは個人差もあると思います。
1点だけ強調したい、理解して欲しいことは
コミュニケーション能力は伸ばすことができる
この事実だけです。
多くの人が諦めているという感覚を受けています。
ですが、本当に意識1つで変えることはできると思っています。そしてそれは絶対に早い方がいい。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が形成されていくと、時間が経過すればするほど、改善するのが困難になることは事実としてあるでしょう。だからこそ、早い段階で一緒にトライをしたい。きっかけを伝えたい。
本当にその一心です。
僕自身もたくさんコミュニケーションで失敗をしました。
今でも失敗して反省して、気付かされることは多いです。その多くの失敗は「自分目線」でものを見てしまう。そして、「自己理解」の浅さからくるものが多いです。
いろんな書籍やテクニックも多くあります。
ですが、結局はそのテクニックも使わなければ意味はないのです。
コミュニケーションは本当に実践が全て。意識的にトライすればするほど、嫌な思いをすることももちろんありますが、トータルで見たら必ず皆さんのプラスになっていると思います。
そのことを信じて、また次回より良い内容を伝えられるように僕自身もたくさん失敗しようと思います。
そうして得た気づきを還元していきたいと思います。
Kotokake 代表 能政夕介
立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。
現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。
【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。