【平成30年度全国高校サッカーインターハイ1回戦伊賀白鳳対青森山田の一戦を実況】

      2018/08/14    - スポーツ実況


8月6日の開会式から13日までかけて行われた、平成30年度全国高校サッカーインターハイ。今年は東海大会ということで、三重県で実施されました。

そもそもインターハイって?

特にサッカーの場合は冬の選手権の注目度が高いですが、この夏のインターハイも1つのタイトルとして高体連(ユース等でなく高校の部活動として所属している選手)で活動をする選手たちにとっては大きな大会です。

全国高等学校体育連盟(昭和23年発足)が、全国各地で個別に開催していた競技種目別選手権大会を昭和38年度の新潟大会から統合して誕生した大会で、現在では、規模及び内容において高校生最大のスポーツの祭典に発展し、夏季大会及び冬季大会が開催されている。

大会HPでも上記のように説明されています。

平歳最後のインターハイは55校が出場。開催県の三重県は2つの高校が出場しています。

■出場校一覧
【北海道・東北】
北海道1:札幌大谷高
└2年ぶり5回目
北海道2:北海高
└10年ぶり8回目
青森:青森山田高
└19年連続22回目
岩手:盛岡商高
└2年ぶり25回目
宮城:仙台育英高
└3年連続19回目
秋田:西目高
└7年ぶり7回目
山形:羽黒高
└3年ぶり8回目
福島:尚志高
└9年連続11回目

【関東】
茨城:明秀日立高
└3年ぶり3回目
栃木:矢板中央高
└2年ぶり8回目
群馬:前橋育英高
└2年連続15回目
埼玉1:昌平高
└3年連続3回目
埼玉2:浦和南高
└9年ぶり12回目
千葉1:習志野高
└4年ぶり18回目
千葉2:市立船橋高
└6年連続28回目
東京1:関東一高
└4年連続5回目
東京2:國學院久我山高
└3年ぶり9回目
神奈川1:三浦学苑高
└6年ぶり6回目
神奈川2:桐光学園高
└3年ぶり13回目
山梨:山梨学院高
└4年ぶり5回目

【東海・北信越】
新潟:新潟明訓高
└3年ぶり7回目
長野:松本国際高
└3年ぶり3回目
富山:富山一高
└2年連続27回目
石川:星稜高
└7年連続27回目
福井:福井商高
└3年ぶり2回目
静岡:藤枝東高
└11年ぶり13回目
愛知1:東海学園高
└3年ぶり5回目
愛知2:刈谷高
└2年ぶり9回目
岐阜:中京学院大中京高
└13年ぶり3回目
三重1:三重高
└3年連続5回目
三重2:伊賀白鳳高
└初出場

【関西】
滋賀:草津東高
└3年ぶり13回目
京都:東山高
└6年ぶり2回目
大阪1:関西大北陽高
└17年ぶり22回目
大阪2:阪南大高
└2年連続3回目
兵庫:神戸弘陵高
└4年ぶり3回目
奈良:一条高
└3年連続8回目
和歌山:初芝橋本高
└2年連続15回目

【中国・四国】
鳥取:米子北高
└11年連続14回目
島根:立正大淞南高
└11年連続13回目
岡山:作陽高
└4年ぶり22回目
広島:瀬戸内高
└2年ぶり6回目
山口:高川学園高
└2年連続22回目
香川:高松商高
└5年ぶり33回目
徳島:徳島市立高
└5年連続17回目
愛媛:宇和島東高
└8年ぶり2回目
高知:高知中央高
└10年ぶり2回目

【九州】
福岡:東福岡高
└7年連続16回目
佐賀:佐賀東高
└3年連続14回目
長崎:長崎日大高
└12年ぶり5回目
熊本:大津高
└3年ぶり19回目
大分:大分高
└3年ぶり11回目
宮崎:日章学園高
└3年連続14回目
鹿児島:神村学園高
└2年連続5回目
沖縄:前原高
└4年ぶり4回目

伊賀白鳳は1回戦で強豪の青森山田と対戦

灼熱のインターハイ初戦は2016年選手権覇者の青森山田と地元三重県で初出場の伊賀白鳳との一戦。
下馬評ではプレミアリーグでもJユースチームとしのぎを削っている青森山田だが、初戦という部分と連戦・暑さと言う部分も踏まえた戦い方に注目。
伊賀白鳳はサイドを起点に予選では15得点中10得点を取っている2トップの藤岡と津野にボールを納められるか。
青森山田はプロ入りが決まっている江國ケネディエブスを中心に無失点かつ、次戦以降に繋がる戦いをしたい。

【注目選手とその理由】

伊賀白鳳:藤岡・津野

レフティーの2TOPという珍しい組み合わせ。津野はストライカー気質もあるが、身体を張ったポストプレーもできる。また藤岡は小柄だが裏への抜け出しと得意のスピードを生かしたゴールを狙いたい。
青森山田はボールを回しながら組み立ててくるので、前線からプレスをかけて数多くないチャンスをしっかりとモノにしたい。

鹿島:江國・檀崎

江國は194センチのCBとしてセットプレーでも、守備でもチームにとっては欠かせない選手の1人。
すでにアビスパ福岡に内定が決まっており、兄の三國ステイビアエビスが果たせなかった3冠を目指してまずはインターハイで2005年以来13年ぶりの優勝を目指す。FW経験もあり、セットプレーでの得点にも期待がかかる。

そしてキャプテンの檀崎は高円宮プレミアリーグで現在得点ランキング1位の10得点。
この年代屈指のアタッカーでもありドリブルの技術も高い。打開力と推進力でチームに得点を生み出すプレーを内外どちらでもできる。

 

というのが試合前に予測していた自身の見解でしたが、連戦・初戦ということもあり両チームメンバーを少し代えて臨んできました。

伊賀白鳳は4-4-2のフォーメーションで、こちらは前線の藤岡にボールを集めていました。一方の青森山田は江國ケネディエブスは控えメンバーに。終盤の少しだけプレーをしましたが、少ない時間ということもあり脅威とはなりませんでした。

結果は2-0で青森山田が勝利

0-0で前半を折り返したのは伊賀白鳳にとっては狙い通りだったのかもしれません。オーソドックスな守備体系から、何度もピンチを背負いましたが粘り強い守備に加えて、相手のミスもあり県予選で72得点を決めている青森山田に対して無失点で前半を終えました。

特に球際への寄せに集中し、相手に自由な時間をできるだけ与えないようなプレーも目立ちました。また、奪ってからスピードのある藤岡へボールを渡すというチームとしてシンプルな戦術も良かったのかもしれません。

青森山田は後半に入って、より攻撃スピードにギアを入れます。長くは持たず、短くはたきかつスピードやテクニックで勝てるところは勝負する。前半守備に集中した伊賀白鳳にも疲れが見え始めます。

それでも、何度も崩されPA内に入られても懸命に守備をして、伊賀白鳳はチャンスをうかがっていました。しかし、青森山田はパス交換から徐々にラインを押し上げ、最後はMFの武田がミドルシュートを打ち、これが直接ネットを揺らし貴重な先制点に。

そこから前がかりになりそうなところも、我慢しながら同点の機会を狙っていましたが、左サイドから最後は大会屈指のアタッカーでもある檀崎に追加点を奪われて2-0に。

伊賀白鳳はGKの福留が気迫のセービングや、FW津野も強烈なシュートを打つなど、青森山田に対して堂々とプレーをしました。結果は2-0の敗戦でしたが、応援に駆けつけてくれた地元の皆さんからは大きな歓声と拍手が送られていました。

冬の選手権で、今回の戦いで成長した選手の姿を見ることが楽しみです。

 

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Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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