【2017関西学生アメリカンフットボール秋季リーグ第4節をアメフトライブ・eo光にて実況担当】

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先日王子スタジアムで行われた関西大学カイザーズ対桃山学院大大学サンダーリングリージョンライオンズとの一戦で実況を担当させていただきました。

この日は、関西大学アメリカンフットボール部OBの飾磨佳和さんと桃山学院大学アメリカンフットボール部OBの森永季哉さんの解説でお楽しみいただきました。

関大は京大に開幕戦で敗戦し、その後は連勝し2勝1敗で試合に臨みました。
この後関学、立命との一戦が続くので優勝のため勝利は絶対条件。なおかつどのように勝利をするかという観点が非常に重要な一戦だったと思います。

一方の桃山はここまで3敗。1部リーグの壁は厚く、ここまで関学や立命といった上位チームとの対戦ということもあり未勝利のまま今日の試合を迎えました。
前節は龍谷大学相手に幸先よく先制するも、勝利は奪えずここまでは3敗。
1部リーグ定着のため、チームにとって良い材料を1つでも多く見せたい一戦です。

過去の対戦では2015年に22-0の関大が勝利。事前の予想でも関大有利と想い試合を観られた方も多かったと思います。

 

勝利した関大と自信を得た桃山

試合の結果は26-10で関大が勝利をしました。
しかし、前半は3-10で桃山がリードして折り返すという結果でした。

▽試合はアメフトライブより無料で視聴いただけます▽
http://amefootlive.jp/kcafl/2487

 

最初に得点をしたのは関西大学。
桃山の最初の攻撃を3回で止め、その後テンポの良いオフェンスで相手陣内深くまで攻め込みました。
しかし、桃山守備陣もゴール前のDFで踏ん張りTDを許しません。関大はここでFGをチョイスして確実にまずは先制の3点を奪いにいき、3-0と先制に成功します。

オフェンスでリズムをつくりたい桃山は、QB浅野からWR郭へのロングパスも決まり大きく前進。
RB湯浅や山内のランプレーも要所で決まり、第2Qに同点に追いつくFGを奪います。
桃山は時間を使いながら粘り強いオフェンスで同点に追いつき3-3とします。

共に決定機は抑えながら時間が進んでいき、前半終了間際に関大QB入佐のパスを桃山はインターセプト。更にそこからリターンでゴール前へと近づきます。

ビッグプレーで勝ち越しのチャンスを得た桃山はQB浅野からWR杉田へのパスを通し、前半終了間際に勝ち越しのTD。TFPのキックを決め1点が追加され3-10と7点のリードを奪い後半へ。

関大はランパス共に進めるも、あと1本が出ず前半はTDを奪うことができませんでした。
またタックルミスもあり、桃山の前進を止めることができず前半のスタッツでは獲得ヤードで桃山が上回る結果に。

後半に見せた冷静な試合運び

「これで終わるはずはない」と解説の森永さん。その言葉通り、関大のオフェンス陣はメンバーの入れ替えも含む前半とは違った戦い方で得点を狙います。

まずは相手陣内まで攻め込んだ関大。前半はゴール前で止められFGだったオフェンス陣でしたが、WR青根をターゲットにし、パスを投球。青根は左サイドを飛び込みTD。その後のキックも決めて第3Q早い時間帯で同点に追いつきます。

流れを変えたい桃山でしたが、なかなか相手陣内深くまで攻め込むことができずチャンスを広げることができませんでした。そして第3Q終盤。走れるQBの大内の活躍もありゴール前まで進めると、今日ランで多くのヤードを獲得していたRB松下が中央に飛び込みTD。試合をひっくり返します。

その後もWR藤原のTDやゴール前での素晴らしいタックルをDL小石が見せてセーフティを奪う等、後半は関大ペースで試合が進み26-10と3連勝を飾りました。

次節以降は正念場。順位争いにも注目。

次節関大は立命館大学と対戦。桃山は甲南と対戦をします。
解説の飾磨さんからは「タックリング技術の向上と3rd Down Conversionsでの守備」についても語られていました。

関大は後半からは攻守ともに落ち着いた戦いができていたものの、上位2校を脅かす戦いをするためにはこの2週間の準備が注目されます。(もちろん、早い段階から上位2校との対戦へ焦点は当てているでしょうが)

RBの畑中等が出場しなかった点も気になりますが、WR中村の活躍等もあったので強固のライン・バックス陣を用いて立命館とどのように戦うかは非常に楽しみです。

そして桃山は2試合連続で逆転負けを喫してしまいました。
しかしながら前半の戦いぶりは自信に繋がる部分もあったと思います。
TDは相手のミスから流れを引き寄せた部分も大きいですが、特に守備面では前半に流れをつくるプレーも多かったように思います。

また湯浅や郭など攻守にわたって若手の台頭がある分楽しみです。
しかし、甲南大学も関学相手に好プレーを見せるなど、順位争いもここから更に熱を帯びてきます。

1部リーグ復帰を目論むチームとの戦いを含め、1部リーグ定着に向けて各チームの戦いに後半戦目が離せません。
次節以降の熱いゲームを期待したいものです。

 

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。

現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
DaznでのJリーグ中継、なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継等も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

 


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