【J2リーグ第28・29節ファジアーノ岡山VS愛媛FC・松本山雅FC戦をDAZNにて担当】
1週間で3試合と過密日程で行われるJ2リーグ。
先週は16日（水）にファジアーノ岡山VS愛媛FCの一戦を。
そして20日（日）にはファジアーノ岡山VS松本山雅FCの一戦を実況担当させていただきました。
放送はDAZNにて。
16日・20日ともに解説は元日本代表の佐藤慶明さん。
リポーターは16日が林智美さん。20日は萬代裕子さんでした。
連戦の中で問われる”総合力”
42試合のシーズンを戦うに当たってチームとしての総合力が問われる時期でもあると感じました。
日程的には残りおよそ1/3という終盤。
岡山の長澤監督も「この残り1/3が重要」と話すと共に、「終盤は選手や戦術についても理解が深まり、チームとしての総合力が問われる」と話をしていました。
シーズン序盤は選手の入れ替えもあり、様子を見ながら戦略を組み立てていくこともあるでしょう。
けが人が出て、色んな選手の特徴を掴む中で全体像が見えてくるところもあるのかなと感じました。
そんな中行われた16日の岡山VS愛媛戦はセットプレーでのチャンスをモノにした愛媛が0－1で勝利。
アウェイ後で貴重な勝ち点3を得ました。
そして岡山は13試合連続負けなしが途絶え、ホームで悔しい敗戦となりました。
試合のペースを握っていたのは岡山。愛媛はシュート2本に留まりましたが、それでもその内1本を決めて勝利。粘り強く戦い抜いた結果にも思えます。
「セットプレーはそれまでの流れに関係なく得点に関わる」というコメントが選手からもありました。
流れではなく、そうした1点に集中力を切らさなかった愛媛の”勝利への意識”が勝ったのかもしれません。
互いの良さを出した90分
中3日で行われた岡山VS松本の一戦。
岡山はこの日前節からメンバーを入れ替えて臨みました。
FWはキムに代えてオルシーニを初めて先発起用。
大竹、そして累積警告で出場停止の豊川に代えて伊藤、澤口を起用しました。
一方の松本は前節と同じ布陣で臨みました。
前節の山形戦では3－2で今シーズン初の逆転勝利。勢いを持ってアウェイの地へやってきました。
控えメンバーには歴代の背番号で1番大きい数字”50”をつけた鈴木武蔵の名前がありました。
岡山と松本の両チームはサポーターも熱狂的でもあり、この日も1万人以上のサポーターが声援を送っていました。
遠いアウェイの地からも多くのサポーターの方が来ていたことは印象的でした。
試合はフォーメーションがミラーゲームということもあり、局地で激しい攻防が行われていました。
松本がチャンスをつくれば、岡山も負けじとチャンスをつくる。
松本はサイドを使うプレー展開もあれば、中盤でボールを奪い、カウンターでチャンスをつくるシーンも多く見られました。
岡山は高さのあるオルシーニに当てて、全体を押し上げてチャンスをつくるシーンもありました。
一進一退の攻防は終盤まで続きます。岡山のGK一森、松本のGK村山ともにファインセーブを見せて最後までゴールを割らせませんでした。
得点こそはありませんでしたが、シュート数も多く手に汗にぎる面白い一戦になったように思います。
結果は0－0のスコアレスドロー。勝ち点1を分け合う結果になりました。
共に昇格を狙う両チーム。1週間空いて週末アウェイの地で迎える一戦が非常に重要になりそうです。
今年のJ2リーグは6位圏内が本当に混戦です。
現在湘南・福岡・名古屋がややリードをしていますが、ここかえあどのチームが入ってもおかしくない状態。
少しでも負けが続けば一気に順位を落としてしまう怖い状況でもあります。
42試合終了後どこにチームが立っているかが大切。
そう話す監督もいらっしゃいましたがまさにその通り。どれだけ連勝をしようが、最終的に6位以内のチャンスを掴まなければ昇格することはできません。
もちろん残留についても同じでしょう。
カテゴリーは変わっても盛り上がる各リーグ。Jリーグ全体をここから更に楽しんでいきたいです。
Kotokake 代表 能政夕介
立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC（立命館大学放送局）にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天（株）に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい！」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
DaznでのJリーグ中継、なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継等も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。
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