【関西学生アメフト最終節:関西大学VS京都大学を実況】

       - スポーツ実況


11月20日に行われたケイオプティコムフラッシュボールシリーズ 2016関西学生アメフト秋季リーグDIV1最終節関西大学カイザースVS京都大学ギャングスターズの一戦を実況担当しました。

当日は解説に関西大学アメリカンフットボール部OBの山下次郎さん。ゲストにタージンさんをお招きしての中継でした。

img_8380

▼試合の様子はrtvにて配信されています▼
http://rtvsports.jp/kcafl/822

▼eo光でも配信予定です:2016年11月26日より▼
http://eonet.jp/eohikari-ch/2016flashbowl/

接戦を制した関西大学

関西大学は4勝2敗。京都大学2勝4敗という成績で迎えたこの試合。
優勝及び甲子園ボウルへの道は閉ざされてしまった両チームですが来シーズンに向けて、そして4年生にとっては引退試合でもある大切な試合。

ここまで戦績を見れば関西大学有利で進むと思われていた方も多いかもしれません。結果は24-20という接戦で関西大学が勝利。特に京都大学の勝利への執念を感じる興奮する試合でした。

また、関西大学主将の地村選手。京都大学主将の佐々木選手。
今季のチームを引っ張ってきた2人が試合を大きく盛り上げてくれたように思います。

関西大学は5勝2敗で単独3位。勝利数で龍谷大学に並ばれることなく来シーズンへ弾みをつけました。
一方の京都大学は2勝5敗で6位というシーズン。甲南大学と戦績では並ぶも、直接対決で敗れているため6位という結果になりました。悔しさを胸に来季の飛躍を期待したいです。

それでは簡単にですが試合の展開を振り返りたいと思います。

先制は関西大学その後は膠着へ

最初にゲームを動かしたのは関西大学でした。
コイントスの結果関西大学のリターンで試合開始。序盤は一進一退に攻防が続きます。
第1Q中盤の関西大学の攻撃時にRB畑中を中心に徐々に主導権を握る関西大学。

QB大内からWR吉田へのパスで一気ゴール前まで攻め込んだ関西大学。
最後は主将のRB地村がエンドゾーンへ走り込みTD!キックも成功し7-0と先制に成功します。

第1Qは関西大学リードで終了。しかし第2Q中盤からは京都大学も流れをつかみます。
RB植木のランプレー、そしてQB田中からWR向川へのロングパスも通りゴール前へ。同点のチャンスを掴みます。最後は主将のWR佐々木がエンドゾーンにてQB田中のパスをキャッチ。
自らの手でTDを奪い、チームに勢いをつけます。キックも成功し7-7と同点へとなり、試合は後半へと移ります。

後半京都大学の逆襲が始まる

後半チョイスで試合をスタートさせた京都大学。
その京都大学が前半終了間際の勢いそのままに関西大学へ襲い掛かります。

RB植木・WR向川・佐々木・TE河野らの活躍もありと敵陣深くまで攻め込みます。
最後は主将の佐々木へのパスが田中から送られTD。ランフェイクと織り交ぜたプレーで冷静に京都大学が勝ち越しに成功。キックを決めて7-14とこの試合初めてリードを奪います。

総合力で得点をもぎ取った京都大学のオフェンスシリーズでした。

すぐさま関西大学も同点、勝ち越しへ

流れは京都大学に傾きつつあるか?と思わせたのもつかの間。関西大学がすぐさま反撃に出ます。

この試合QB大内と岡口の2人を展開ごとに起用していた関西大学。
2年生のQB入佐もフィールドへ送り出します。その入佐も堂々とプレーをしてくれました。

その入佐は小林のピッチを受けてからWR西村へ75ヤードのロングパスを決めてTD!
まさかまさかの1プレーで試合を振り出しに戻しました。キックも決めてこれで同点。白熱する試合展開にスアジアムも大きな歓声が起こりました。

この後も関西大学の猛攻を続きます。ゴール前まで攻め込んだ関西大学はQB入佐からWR西村へパス。そのパスをRB地村へラテラルパス。パスを受けた地村は37ヤードを走りTD!これで勝ち越しに成功します。

続くキックオフではオンサイドキックを選択。そのボールを抑えて関西大学が再び攻撃権を得ます。
板井HCも流れを感じたか攻めの姿勢を崩しませんでした。関西大学はリードを保ったまま最終Qへ移ります。

4年間の集大成を見せた河野のプレー

第4Qに流れに乗ったのは関西大学。京都大学側まで攻め込み、追加点を狙います。
しかしながらここは京都大学DF陣も意地を見せます。TDを奪わせずFGに抑え3点でこのピンチを切り抜けます。
24-14と点差は10点。逆転が難しい時間帯になっても京都大学は諦めずにプレーを行います。

そしてその思いが身を結んだ終盤。関西大学の反則にも助けられ、京都大学は敵陣深くへ攻め込みます。
残り時間は26秒。タイムアウトもない状態でQB田中が投じたパスを河野が飛び込んでキャッチ。TDを奪い意地を見せます。

得点は24-20と4点差まで迫ります。その後2点コンバージョンを選択しますが、ここは関西大学の守備に阻まれます。このまま関西大学が逃げ切り24-20で勝利。最終節を勝利で飾りました。

個人的には今季1番の好ゲーム

本当に両チームらしさもあり、素晴らしい好ゲームでした。
4年生にとっては引退試合。後輩に対して「何か見せれるものはないか?」その思いをフィールド上で存分に見せてくれたように感じるゲームとなりました。

当日は、この後に行われた関西学院大学VS立命館大学の試合を観ようと多くのお客様がスタンドにいました。
お目当ての試合ではなかったかもしれませんが、アメフトの魅力を伝えるには十分な試合内容だったように思います。

思わず立ち上がったり、声を上げたり、裏をつかれたりと様々な感情を与えてくれるアメリカンフットボール。
DIV1の秋季リーグは全て終了しましたが、この後は甲子園ボウル決定戦や甲子園ボウルにライスボウル。

もちろん入れ替え戦等もあり、目が離せない試合も多いです。
様々なスポーツが勇気を与えてくれる昨今。アメリカンフットボールも観ている我々に多くのことを与えてくれるように思います。

明日はDIV1-2入れ替え戦決定戦桃山学院大学VS近畿大学の一戦を実況します。来季に向けて両チーム気合の入る一戦。こちらの試合も楽しみです。

 

Kotokake代表 能政夕介(のせ・ゆうすけ)

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

Kotokake公式HP-話し方講座やオンライン講座も実施中-
http://kotokake.jp/contact.html

Kotokakeファンページ
https://www.facebook.com/kotokakehashi


関連記事