書評:森川亮氏著 『シンプルに考える』

      2019/01/06    - , 能政夕介のススメ


先日の5月28日に発売された、森川亮氏の著作『シンプルに考える』を拝読しました。

意外に初著作だったんですね。

森川氏と言えば、もはや日常のコミュニケーションツールとして使用されている『Line』を生み出したLINE(株)の元CEOです。

※現在はC Channel株式会社の代表取締役社長としてご活躍中です。
http://www.cchan.tv/

決めることの重要性

一番感じたことは、帯にも書かれていますが「本当に大切な1%に100%集中する」ことの大切さです。

そして、一番大切なことが一体何か?を自分の中で揺るがないモノにしておく大切さを感じました。

それが分かれば後はシンプルです。なぜならそのことだけを追求すれば良いからです。

言葉で書くと簡単にそうみ見えますが、難しい人には難しい気もします。

しかしながら、考えの整理整頓の必要性を改めて感じれた一冊でした。

整理整頓の意味とは?

これはこの著書とは関係なく余談ですが、先日整理整頓について「なるほど。分かりやすい」と感じた説明がありました。

◇整理
不用なものを捨てること。不用と判断する力が必要

◇整頓
整理したものを、すぐ取り出せるように整えること。

捨てること。整えること。

整理整頓で1つの意味として捉えがちですが、2段階あるんですね。

一気にではなく、まず整理をしてその後整頓する。

頭の中も同じく順序を経て整理整頓していきたいですね。

大切だと感じた文章中のキーワード

著書を読んで個人的に良いと感じたキーワード、及び自身の解釈の一部を抜粋します。

★自分の存在価値を認めてもらう=幸せ

★自分の感性で生きる

★仕事は厳しい。プロとして生きるならしんどくて当たり前。

★お金や名誉を求めない。これらは結果としてついてくる。

★仕事は自分から取りに行く。

★価値を中心に生み出すことを考える。シェアを奪う。拡大するのではなく価値の最大化に努める。

★ユーザーエンドを意識する。

★使命感が何か?を問いかける。

★当たり前の価値や考えを捨てる。

★何もない。その状態から独自の価値や方法を考えリソースを生む。

★仮説の精度を高める。確固たる自信が持てるまで考え抜く。

★成功にしがみつかない。仕組みをつくって違う領域へ進む。

★すべては目的のために。意識を持って行動する。

★「誰のために」行動をしているか?

★モチベーションはあげない。やる気のな人はプロ失格。

★「仕方なく」と思わせない。共感を集めワクワクする。させる。

★自分で決めるか。決める人を決めるか。

★社長の仕事は会社を成長させること。管理することではない。

★ビジョンを示さず、目の前の事に危機感をもっと仕事する。

★差別化ではなく価値を磨く。

挙げてみて、特にユーザーへの「価値」提供へのこだわりを強く感じました。

しかしながら、その結果として人の「当たり前」の領域にLineというサービスを根付いています。

こちらの著書ではそのサービスが生まれた背景も含め描かれています。

タイトル通りシンプルな著書なので読みやすい1冊です。興味のある方は是非一度拝読してみてください。

 

Kotokake代表 能政夕介(のせ・ゆうすけ)

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

Kotokake公式HP-話し方講座やオンライン講座も実施中-
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