【出演情報】Bリーグ2022-23シーズンの京都ハンナリーズVS群馬クレインサンダーズの一戦を実況担当

      2023/09/25    - スポーツ実況


2023年1月21日22日に実施されるBリーグ2022-23シーズンの京都ハンナリーズVS群馬クレインサンダーズの一戦をバスケットLIVEにて実況担当します

 

白熱と多くの笑顔を与えてくれた2年ぶりのオールスターも終わりリーグは再開。あっという間にリーグ戦後半を迎える

京都は今季新チームの構築もあり苦しむ時間もあったが徐々にチーム戦術が確立し今季はアウェイで川崎に勝利をするなど後半戦に向けて間違いなくチーム力を向上させている
特別指定選手の加入、若手の起用や成長。外国籍選手が大きな怪我無く稼働できている点もチームを支えている
今季は残留争いもある中、同地区だけではなく他地区の上位相手にもしっかりと勝利を積み重ねていきたい

対する群馬は昨季から更に積み上げを結果として果たしている
CS進出に向けて当然ギアを上げていく必要はあるが、攻撃的なバスケットでブースターを沸かせ素晴らしい試合を何度も見せてくれている
昨季からメンバーを大きく入れ替えず、技術も高くメンタル面でもチームを引っ張れる並里選手や、攻守で存在感のあるターズースキー選手の加入もチームにとってプラスに働いている
年末年始は天皇杯やけが人の影響もあり万全の状況ではなかったが、仙台戦にも勝利ししっかりと勝ちを重ねてきている

後半戦に入りより負けられない一戦が続く
オールスター同様に私たちをより熱く、楽しませてくれる試合を期待したい

解説:寺下太基さん
実況:能政夕介

※加執・修正の可能性もあります

今季の両チームについて(1/19時点)18節終了時点

京都ハンナリーズ【平均76.4得点(リーグ17位)平均79.2失点(リーグ16位)】12勝18敗で西地区7位

前節は水曜日にホームで大阪と対戦した京都は87-77と10点差で勝利を収めた。チームとしてもTOを6回に抑え、相手のTOをしっかりと得点に繋げ集中力の高い試合展開を見せた
ディアロは26得点に今季最多となる8回のORを取り攻撃をけん引
直近の試合でも好調のライトは13得点に7アシスト。久保田、ユトフと共に攻撃の核になっている
満田や青木といった3Pの成功確率を向上させている選手に加え、場面に応じて守備強度の高い選手も入ってくるなど攻守のバリエーションについても幅を広げてきている

シーズン当初は昇格組の仙台、FE名古屋と対戦し1勝3敗
12月は7連敗とチームの土台を創るシーズンで苦しい場面もあった
ただ、年末には3連勝。強豪の川崎にも勝利する等チーム力は確実に強固なモノになっている
1月は現在2勝2敗。まだ今季月間の勝ち越しがない中で、今月の4試合がリーグ後半戦を占う大事な試合になるかもしれない

積極的な3Pは今季の特徴の1つ。ここまで1試合平均が8.8/25.4で成功率は34.5%(リーグ6位)
ユトフがチームトップの213回の3P試投数(76/213で35.7%)だが、久保田やライトも100回を超え、満田も87回と100に迫っている
TOも平均13回と大きく崩れることなく、リバウンドと特徴的なオフェンスで得点力もシーズンが進む中で向上中

今節は高いオフェンス力のある群馬に対してどのような戦いを見せるか?守備の強度に加え、自分たちで主導権を握る展開に持ち込めるか注目していきたい

群馬クレインサンダーズ【平均83.2得点(リーグ6位)平均82.4失点(リーグ18位)】16勝12敗で東地区3位(2試合延期中)

群馬はオールスター明けにアルバルク東京と対戦。CS進出に向けて同地区のライバルと戦った一戦でしたが68-79と悔しい敗戦で現在連敗中
現状は東地区3位に位置するが、上位との差を詰めるために後半戦しっかりとまずは勝利を飾りたい

前節は前半は1点差も後半で少しづつ差をつけられての敗戦となった
アキチェンバースの3Pやインサイドで強さを見せたターズースキー等良い場面もあったが18個のTOを喫してしまいなかなかリズムに乗り切る事ができなかった

守備の固いアルバルク東京は13のスティールを群馬から奪ったが、今節は前節からの修正を図り攻守の精度を高めていきたい

マイケルパーカー選手がリーグ戦では年末12/31の横浜戦を最後に現在欠場中(1/4の天皇杯で膝を負傷)

この影響は得点面でもリバウンド面でも影響は大きい(パーカー選手は今季平均13.4得点、リバウンド平均8.2回)プレータイムもチーム最長だっただけに、この期間プレータイムを伸ばしているキーナン、山崎、菅原、野本などチーム一丸となって戦いたい

年始の仙台戦ではケガ人がいる中でも群馬らしいバスケットで勝利を飾った。アウェイの地でその再現ができるかどうか?スケジュール的にもタフな日程だが連敗を止めて良い状況でホーム琉球戦を迎えたい

得点力とゴール下での強さでは群馬は京都をスタッツ上上回っている。リバウンド数は平均36.8回とほぼ互角(京都も36.8回)
ORの平均数は京都がやや群馬を上回っているだけに、パーカーの不在が続くとなるとこの面ではより集中度を持って臨まなけれないけない

アシスト数は平均22.9回と速い展開だけではなく、ボールをシェアしながら確実に決めきる事ができるオフェンスの良さがある
昨年はアキチェンバースやキーナンも活躍を見せたこの対戦カード
この試合を分岐点に個々とチームでもより高い成果をつかみ取りたい

両チームのメンバー編成(★は今季加入)

京都ハンナリーズ(HC:ロイ・ラナ)
★ジェロード・ユトフ
★水野幹太
小西聖也
★マシュー・ライト
★ティージェー・ロール ※インジュアリーリスト
★小澤智将
久保田義章
★青木龍史
満田丈太郎
★トビンマーカス海舟
★ノヴァー・ガドソン
★シェック・ディアロ
★ザック・モーア
★益子拓己 ※特別指定
小室昂大

今季の京都はHCに加えメンバーは大きく入れ替わった
若手が多く、特に守備面ではハードな守備ができる選手も多い

特別指定選手も加わり、ロスター争いだけではなくプレータイムのシェアについてもチーム内で良い競争を生んでいる
現在はユトフ、ライト、ディアロ、久保田、満田がプレータイムを確保しているが、直近の試合では青木が好調。各節ごとに活躍するプレーヤーが出てくればチームの総合力もより高まってくる
今季はここまで12勝で前半戦を折り返した。昨季が14勝でシーズンを終えた京都は今節連勝を飾れば早くも昨季と戦績が並ぶ

群馬クレインサンダーズ(HC:水野宏太)
ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア※特別指定
星野曹樹
マイケル・パーカー
トレイ・ジョーンズ
五十嵐圭
八村阿蓮(昨季特別指定選手。今季プロ1年目)
野本建吾
菅原暉
アキ・チェンバース
★並里成
★ケーレブ・ターズースキー
山崎稜
ジャスティン・キーナン

京都とは対照的に群馬は選手の入れ替えは少なく、水野HCの招聘に加え、実績のある並里選手。インサイドで強さを発揮しているターズースキー選手が加入
また練習生から契約を勝ち取った星野と特別指定選手としてハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアが加入している

今季は天皇杯含めてタフなスケジュールとなっているため、ケガ人やコンディション調整のため選手起用が非常に難しい
ただその中でも群馬は今季最長の連敗は「3」そして連敗後は連勝に繋げる等しっかりと修正を図って戦っている

リーグ戦は2試合少ない現状だが東地区3位。とはいえ前節A東京都の敗戦もありその差が広がった。これ以上その差を広げるわけにはいかない。中2日のアウェイ戦だが、チーム一丸となって昨季連勝を飾ったようにアウェイの地京都で連敗を止めて、勝利を積み上げたい

過去の対戦成績(群馬2勝)リーグのみ

Bリーグ発足後はじめて対戦したのは昨季
群馬が2勝を挙げておりこの対戦カードでは京都はまだ対群馬戦で勝利はありません

京都 76-97 群馬 2021.12.04
京都 86-94 群馬 2021.12.05

昨季も京都ホームで戦ったこのカードでは群馬がGAME1.GAME2共に90点を超える群馬らしい試合運びで決着

GAME1は前半だけで20点差をつける等攻守で群馬の活躍が光りました
後半京都もしっかりと修正を図るも点差は縮まらずの敗戦
群馬はキーナンが3Pを5/8沈め28点をーマーク。京都も細川が5本の3Pを沈めて21得点も、リバウンドで群馬に上回られるという結果でした

GAME2は京都も良い入りを見せ前半は1点差と好ゲームに
3Qと4Qでそれぞれの良さは出ましたが、群馬が3Qに33点を奪いそのまま逃げ切って連勝を飾りました
GAME2の京都は3Pの確率が高まり、外国籍選手の活躍もありました。一方群馬はアキチェンバースが3Pを7本沈め止まらず、GAME1と比較すると苦しい展開でしたが勝利をもぎ取りました

昨季と比較すると京都はHC含めてメンバーも代わり違うチームと表現しても差し支えないはず。昨季同様高いオフェンスバスケットを展開する群馬に対してどのように戦っていくか楽しみです

今季は10月29日に天皇杯の3次Rで対戦し群馬が101-82で勝利

群馬は6名が2桁得点をマークし高い攻撃力を見せた
この試合は両チーム積極的に3Pを放ち、京都は13/36で36.1%の成功率
群馬は12/34で35.3%の成功率だった
この試合はリバウント数で上回り勝利した群馬だったが、今回の対戦はどのようになっていくのか?週末が楽しみです

個人的な見どころ

バスケットボールキングさんも見どころを掲載

昨季は群馬が京都のホームで連勝を飾った。特にアキチェンバース選手は7本の3Pを沈めるなど高いオフェンス力を随所に見せてくれた

1つ目の注目は試合の入り方
京都は前節久保田の得点から先制もそこから大阪とリードチェンジを繰り返す接戦となった
この試合1Q終了時点のみリードを許す結果になった
TOは試合全体では6つと少ないが1Qだけで3回のTOを喫している
高いオフェンス力を持つ群馬相手に、ペースを握られないためにもまずは試合の出たしでミスなく、そして得点へと繋げたい

対する群馬は1Qは一時7点差とリードを広げる場面もあったが、1Q終盤に10点のランをつくられた。この試合全体でのTO数は18回だったが1Qではわずかに1回のみ
リバウントも取れていたが、シュートが決まらずリズムがつくれない部分とインサイドのターズースキーが2回のPFを宣告されてしまう。1Qで相手に6本のFTを与えてしまった
良い出だしで入ったが1Qの終盤で苦しむ時間帯があった。試合の中でこうした展開はもちろん起こり得るがその時間を少しでも減らせるよう、高い確率のシュートをチョイスして自分たちの流れでプレーする時間を多くつくりたい

2つ目はアウトサイドのシュート
群馬は茨城戦、アルバルク東京戦と得点が60点台を記録(10/8の信州戦で記録した55点以来約2か月半ぶりにオフェンスが停滞)
パーカーの不在は影響度としてもちろん大きいが、今季は3Pが1試合平均7.0/21.7で成功率は32.5%(17位)
特に3Pを選択する数が少なく(もちろんこれはチームのコンセプトもあると思いますが)リーグで22番目の数値となっている

ここまでは山崎が30/71の42.3%と高い成功率を誇る
特にアキチェンバース、キーナンの2人は昨季高いスタッツも残しており、この部分がより高まれば大きな助けにもなるはず
一方の京都が今季3Pを効果的に使い得点力を向上させている
このアウトサイドの攻防も1つ楽しみにしていきたい

今季成長を遂げている京都と、昨季からの積み上げをしっかりと勝利に繋げている群馬。まだまだ成長を止めない両チームのリーグ後半戦大事な初戦
しっかりと勝利をして勢いに乗るのはどちらのチームでしょうか?

金曜日にもSR渋谷VS三遠の試合が行われます。金曜日から週末にかけて全国各地で行われる熱戦に期待しましょう!

 

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやバスケットLIVE、スカパー等でスポーツ実況も担当。
企業研修や組織開発のコンサルティングにも従事
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
バスケットボールLIVEではBリーグや天皇杯を実況担当
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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