2021年10月31日(日)にJリーグ公式映像DAZNにてファジアーノ岡山VSアルビレックス新潟の実況を担当

      2021/11/30    - スポーツ実況


2021年10月31日(日)はJリーグ公式映像DAZNにてJ2リーグの実況を担当します。対戦カードはファジアーノ岡山対アルビレックス新潟の一戦です

ホームの岡山は前節アウェイで水戸と対戦し1-1の引き分け。現在6試合負けなし中。リーグ最少失点タイの29失点と守備の安定度に加え、石毛の3試合連続ゴールなどもあり調子を上げている。けが人もいる中厳しい状況だがホームで2試合ぶりの勝利を目指す

一方の新潟は前節ホームで秋田と対戦も終盤に失点し1-2の敗戦。悲願のJ1昇格に向けてタフな3連戦ですが総力戦で勝利を目指したい。こちらもけが人や終盤の戦いでチームマネジメントが難しい中ですがアルベルト監督の采配に注目したいと思います

岡山は今節勝利すれば12勝目となり戦績が五分に。一方の新潟は昇格に向けて勝ち点1ではなく勝ち点3を積んで次節の磐田戦へ向かいたい一戦

混沌とするJ2リーグもいよいよ終盤。立場は違えどお互いに負けられない一戦。好ゲームを期待したいと思います

(J2リーグ 解説:中島浩司さん リポーター:加戸英佳さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2021年10月29日時点)

★ファジアーノ岡山:11勝12分12敗で勝ち点45(31得点29失点)

前節はアウェイで水戸と対戦。前線から圧力をかけ、なかなかパスコースをつくれなかった岡山は押し込まれる展開が続いた

それでも組織的な守備で前半を無失点で終える。しかし、後半に攻撃の起点にもなるミッチェルデュークが2枚目の警告で退場(今節出場停止)となり数的不利となった岡山は後半アディショナルタイムに先制を許してしまう

このままタイムアップかと思われたが、ロングボールから相手陣内に入った岡山はクリアボールを回収し、石毛が強烈なミドルシュートを決めて土壇場で同点に持ち込み価値ある勝ち点1を得た

リリースにもあったが、喜山も負傷で離脱など少しけが人が多くなってきている岡山。その分機会が回ってきた選手たちが輝きを見せれるか注目したい

今季はここまでリーグ最少タイの失点数を誇る岡山は直近で6試合負けなし(2勝4分け)得点はリーグで下から4番目と課題の残る数値だが、今季最長の6試合連続得点中。ホーム戦で上位新潟相手に連勝を飾りたい

★アルビレックス新潟:17勝10分8敗で勝ち点61 (56得点34失点 )

J1昇格に向けて残り試合で勝ち点を取りこぼす事ができない状況になっている。前節はホームで秋田と対戦。ボールを保持しながら相手を崩して得点を狙う新潟は前半からボールを握り試合を運ぶ

しかし秋田も強固な守備を敷き決定的なシーンを多くつくらせなかった。後半に入り秋田はセットプレーの流れからのこぼれ球を押し込み先制に成功する

1点を追いかける新潟は、谷口がハーフウェイライン付近から圧巻のロングシュートを冷静に決めて同点に追いつく

新潟は勝ち越しゴールを奪いに相手陣内に迫るも、ミスもあり追加点を奪えず、終盤にオウンゴールで勝ち越されて苦しい敗戦となった

得点力はリーグ2番目で失点数もリーグで6番目に少なく攻守でバランスの取れている新潟(35節終了時点)

リーグ前半戦は圧倒的な強さで5連勝、3連勝を含む13試合負けなしも、リーグ後半戦は5試合負けなしもあるが最長の連勝は「2」と勝ち点を伸ばしきれずにいる

リーグ戦も終盤。上位との勝ち点差が開く中で、チームとしての総合力が問われる3連戦となりそうだ

過去の対戦戦績(岡山4勝・新潟1勝・引き分け2つ)

リーグでの対戦成績は岡山の4勝、新潟の1勝、そして引き分けが2つと岡山が過去の試合だけ見ると優先だ

今季は6月に行われた18節に新潟のホームで対戦し1-0で岡山が勝利(上門の得点)

また、昨季は岡山のホームで対戦した際は白井の得点が決勝ゴールとなり、1-0で岡山が勝利

昨季の新潟のホーム戦では1-1の引き分け(岡山:斎藤が得点 新潟:中島元彦が得点)

新潟は2018年の9月29日以来、対岡山戦は勝利がない状況だ。この終盤の大事な一戦で3年ぶりの勝利を目指す新潟がどのような布陣で挑むのかも注目したい

また、岡山に在籍する山本は、2019年8月17日の対新潟戦で移籍後初ゴールを決めている。今季はミッチェルデュークが累積警告で出場停止のため山本にチャンスが回ってくる可能性も高い

ケガ人や連戦とコンディション調整、メンバー編成も難しい中で、まずどの11人をピッチに送り込むのか楽しみでもある

今シーズン(2021年シーズン前節まで)の成績

★ファジアーノ岡山:11勝12分12敗で勝ち点45(31得点 29失点)

先制試合:13試合 11勝1分1敗 完封勝利9試合 8節の水戸戦が逆転負け
先制された試合:16試合 11敗5分  完封負け7試合
スコアレスドロー:6試合

ホーム: 5勝3分9敗 勝ち点18 13得点 14失点 得失点-1
アウェイ: 6勝9分3敗 勝ち点27  18得点 15失点 得失点+3

複数得点:7試合
複数失点:6試合
無失点:15試合
無得点:14試合
※現在6試合連続ゴール中。リーグ後半戦は複数失点なしの安定感も

<得点>前半に11得点 後半に20得点
<失点>前半に11失点 後半に18失点

前述したとおり、特にリーグ後半戦は4勝8分2敗の12得点8失点と守備の安定感は高い。普段の練習からも良い雰囲気でできていると語る岡山の選手たちは、メンバーが変わる中でどのような戦いを見せるのか。岡山からすると守備でリズムを作りながらゲームを安定的に進めていきたいかもしれない

★アルビレックス新潟:17勝10分8敗で勝ち点61(56得点34失点)

先制試合:20試合 15勝1敗4分 29節の山形戦は逆転負け 完封勝利10試合
先制された試合:11試合   2勝7敗2分 16節琉球戦、26節相模原戦は逆転勝利(谷口の得点で勝ち越し)
スコアレスドロー:4試合

ホーム: 10勝4分4敗  勝ち点34  27得点   11失点   得失点+16
アウェイ:7勝6分4敗  勝ち点27  29得点   23失点  得失点+6

複数得点:18試合
複数失点:10試合
無失点:14試合
無得点:8試合
※前節6試合ぶりの複数失点

<得点>前半に22得点  後半に34得点
開始15分で11得点(全体の19.6%)

<失点>前半に16失点  後半に18失点
後半開始直後の失点が最も多い(全体の23.5%)

リーグ後半戦に入ってここまで16得点15失点と、前半戦は14度あった複数得点試合も4度に留まっている

前節6試合ぶりの複数失点を喫したが、自分たちのスタイルを貫き6試合ぶりの複数得点、そして3試合ぶりの勝利で上昇のきっかけを掴みたい

個人的な見どころ

両チームのメンバー編成が非常に読みづらい中で、両監督が誰を起用して最初のピッチに送り込むのか?

ホームの岡山は喜山の負傷、そしてミッチェルデュークの出場停止もあり最低でも2人のメンバー交代を余儀なくされている

可能性としては石毛がボランチに回り、右のサイドハーフに木村や宮崎幾笑を配置する可能性もあれば、上門を右に置いて前線を代える可能性もある

ミッチェルデュークの代わりの起用としては山本の可能性が高いが、タイプが異なるので攻める戦術にも変化が必要になる。運動量豊富で攻守でハードワークしていた喜山の代わりを全員でどのように埋めていくのかも注目したい

課題である得点面で期待がかかるのは3試合連続得点中の石毛やチーム最多の10得点をマークする上門。ミドルレンジからもシュートが狙えるので、奪ってからの攻守の切り替えも楽しみなポイントだ

一方の新潟のメンバー編成は正直かなり読みづらい。3連戦の初戦、しかもアウェイ戦。前節ミスもあった中でメンバーを大きく変えてくる可能性もある

岡山戦の次節が首位に立つ磐田戦ということを考えると、岡山戦での勝利はもちろん必須だが、前節Jデビューを果たしたシマブクのように出場に飢えている選手を先発させてチームの活性化を狙う可能性もある

今季も輝きを放っていた本間の離脱は大きいがシーズンの終盤戦はもちろん総力戦。ボールを保持しながら、パスワークでしっかりとずれをつくり固い岡山の守備を崩したい

チーム最多得点の谷口の起用は可能性として高そうだが、2人目、3人目の連動した攻撃の流れをどの選手でつくっていくのか楽しみにしたい

新潟はボールを保持しつつも、ミスなく、岡山の攻守の切り替えを制限して優位に進めていきたい

固いゲームになる可能性もあるが、セットプレー含めて試合の局面がどのタイミングで動くか非常に楽しみでもある

個人的な注目選手

ファジアーノ岡山 #15 山本大貴
スピードが持ち味の山本は出場すれば33節以来の先発起用になる。仙台や松本でもプレー経験のある攻守でハードワークできる山本だがデュークの加入やけが人の復帰で少しづつプレー時間が減少してきた

昨季は42試合に出場し6得点とチームに貢献。スペースへの裏抜けや、相手DFを引き付ける動きでチームの得点に関わりたい

そして、16節以来となる20試合ぶりの得点でチームを勝利に導きたい

アルビレックス新潟 #8 高宇洋
先発起用されるかは分からないが、今季ここまで全試合に出場し31試合先発に起用されるなど指揮官の信頼も厚い。昨季は山口で主力として41試合1得点の結果を残し今季から新潟に加入している

前節は3試合ぶりに途中からのプレーとなったが、ボールを奪う力もあり足元の技術も高い選手

今季は1得点1アシストだが、結果としての数値以上の貢献度が非常に高い。仲の良い谷口へのアシストにも期待がかかる

すでに10月30日(土)にはJ2の試合が行われ、磐田、京都、長崎が勝利、甲府は引き分けと新潟より上位のチームは勝ち点を積んだ

両チーム状況は違えど、勝利を目指す気持ちは変わらない

シーズン終盤戦。1試合でも多く、フェアで熱い一戦が見れることを期待しながら心を込めて準備して臨んでいきたい

明日は13時のお昼の試合です。シティライトスタジアム。またはJリーグ公式映像DAZNにて試合をお楽しみください!

 

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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