【J3リーグ第25節ギラヴァンツ北九州VS藤枝MYFCの一戦をDAZNにて実況担当】

      2018/10/13    - スポーツ実況


2018年9月29日に行われたJ3リーグ第25節ギラヴァンツ北九州対藤枝MYFCの一戦をミクニワールドスタジアム北九州からお届けしました。試合の実況をDAZNにて担当させていただきました。

J3リーグは解説者なし。実況1人での中継です。

試合前の展望

連敗中の両チームは浮上のきっかけを掴みたい一戦でした。
北九州はここ数試合攻撃に焦点を当てて確実に試合の中ででチャンスをつくっています。
しかしながらゴール前で精度を欠き、勝利には結び付かず現在2連敗中。

一方の藤枝はここまでクラブワーストの5連敗中。直近の5試合は2得点13失点と特に守備面に課題を残す。
昨年は2試合とも完封勝利を収めている北九州相手に連敗ストップを図りたい。
北九州は攻撃面のクオリティを上げ、ホームで連敗ストップを狙う。
両チームセットプレーからの失点が続いているので、セットプレーでの攻防も見応えがありそうだ。

■順位の振り返り

北九州→16位  5勝 5分12敗  勝ち点20 (1,19節なし)
藤枝→15位  6勝 3分13敗  勝ち点21(13,18節なし)
※J3はチーム数が17チームのため試合数はチームによって異なります。
※今年も上位2チームがJ2へ自動昇格。ただしJ2ライセンスを持っていることが条件。

■過去の対戦戦績と見どころ

過去の対戦は北九州が1勝、藤枝の2勝。昨年は藤枝がH・A共に完封勝利。今シーズンは藤枝のホームで北九州が2-1で勝利をしました。(北九州は安藤と、浦田が直接FKを決めた。藤枝は大竹がゴール)昨年はミクニワールドスタジアム北九州では1-0で藤枝が勝利。

2017年の対戦時、北九州Hでは藤枝の越智がゴールを決め勝利。藤枝Hでは大竹と遠藤敬佑のゴールで完封勝利。

■注目は攻守の切り替え
前節は両チームセットプレーとカウンターで失点。攻守の切り替えにおいて判断の速さが要求される。
北九州は1タッチで繋ぐシーンも増えてきており、藤枝の3バックに対して守備の陣形が整う前に攻め切りたい。
一方の藤枝は今節攻守にわたりハードワークできる水野が出場停止。中盤5人の攻守に渡る判断が要求されそうだ。
両ウイングバックが攻撃に時間をかけた際に空いたスペースをアンカーの養父やボランチの2人がどのようにフォローにいけるか?また、奪った後の攻撃が機能しなければ得点も奪うことできない。ダブルトップ気味の遠藤純輝と遠藤敬佑が前線でタメをつくれるかも注目したい。

■両チーム失点が続くセットプレー
藤枝は3-5-1-1という特殊なフォーメーションで戦う。特に両サイドは引いて5バックを形成もし、攻撃では上がってクロスを含めチャンスをつくる。北九州は攻撃に時間をかけると5バックを崩すことが難しくなるので、攻守の切り替えをいかに早く行いチャンスをつくるか注目したい。
また両チームセットプレーからの失点が多い。北九州は32失点中16点、藤枝は35失点中11失点。
北九州は2試合連続、藤枝は3試合連続でセットプレーから失点中。FK,CKからどう攻守が行われるかも注目したい。

【個人的な注目選手】

北九州:川上竜・茂平

攻撃にシフトしているといはいえ守備の構築は勝つための条件。その守備を引き締めるのが最終ラインでCBをつとめる川上。特殊な藤枝のフォーメーションに対して冷静に対処ができるかどうか。
また、攻撃に藤枝が人数をかけてきた際は2列目の選手も多く飛び出してくる。コーチング、カバーリングを含めてしっかりと対処したい。
茂は2試合連続先発が濃厚。11試合振りの先発だった前節は得意のドリブルで何度もPA内に侵入し4本のシュートを打つなどチャンスをつくった。J初ゴールをホームで決めたい。

藤枝:遠藤敬佑・浅田大樹
昨シーズンキャリアハイの12ゴールを決めてチームを牽引してきた男が夏に富山から復帰。
セレッソ大阪戦では後半戦無得点が続いていたチーム待望のゴールも決めた。今節は遠藤純希との連携も注目される。連敗からチームを救うゴールに期待がかかる。
また、複数失点が続くチームの守備をどこまで引き締めることができるかは3バックの中央でプレーする浅田の活躍が不可欠だ。高さもある北九州に対してセットプレーでのコーチングや、1タッチプレーを冷静に捌き攻守の切り替えのスイッチも入れたい。

 

両チームともに守備面で集中。終了間際に劇的ゴール

試合は前半藤枝MYFCがペースを握って戦う。特に両チーム守備面では集中し無失点で前半を終える。後半に入り北九州は少しづつ攻勢を強めゴールに迫るが、藤枝は素早い寄せで決定機を防ぎます。すると藤枝は左サイドの光永に展開し中へのクロスを入れる。

このボールのクリアを試みるが最終的に浦田のクリアボールがゴールに吸い込まれオウンゴールを献上。0-1と先に均衡を破ったのは藤枝だった。

そこから藤枝は守備に人数をかけ、北九州からの中央突破を許しませんでした。サイドから何度もクロスやドリブルで仕掛けてチャンスをつくるも1点が遠く0-1のまま終盤へ。このまま藤枝が石崎新監督体制での初勝利なるかというところで、途中交代のフェホがCKのボールをヘディングシュート。そのこぼれ球を池元が豪快に決めて土壇場で北九州が同点に追いつきました。

結果は1-1の引き分け。両チーム連敗は止めましたが勝利したかった試合なだけに悔しそうな表情が選手からは見えました。

反省すべきCK

これは選手ではなく、自身の実況の部分でのお話し。完璧な実況というのは正直難しい。しかしながらその中でストレスなく、楽しんでもらえる実況を目指すことが役割だと思っています。

前半にあった北九州のCKの際に鳴ったホイッスルを勘違いでオフサイドとアナウンスをしてしまいました。単純にラインを割っただけの部分で、冷静に判断すればお伝えできたところを副審の方の位置やホイッスルのタイミングで伝えるべき点を勘違いしてしまいました。

こうしたミスを冷静に判断をして伝えることができるようにしていかなければいけません。自分自身でしっかりと受け止めて、成長していけるように精進していきます。

 

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Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。
ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。
立命館大学卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。その後独立をする。

現在はフリーアナウンサーとしてDAZNやスカパー等でスポーツ実況も担当している。
その他にも結婚式、イベントの司会や企業・高校・大学等へコミュニケーションの講師としても活動中。
「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導等を行っている。

【過去の出演歴】
DAZNにてJリーグ中継(J1/J2/J3)、スカパーにて天皇杯やユースの試合等も担当。
その他にもなでしこリーグやアメリカンフットボール・ラグビー・高校野球の実況担当経験もあり。


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