【カテゴリーは違えど意地とプライドの一戦。大阪ダービーの実況を担当】

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5月28日に行われたJ3リーグ第10節。ガンバ大阪U23対セレッソ大阪U23の実況を担当させていただきました。
会場はガンバ大阪のホーム、市立吹田サッカースタジアムからお届けしました。

DAZNでの中継なのでJ3リーグは1人喋り。およそ1ヵ月ぶりのJ3リーグを担当させていただきました。

トップチームでは3年ぶりの大阪ダービーが行われこちらは2-2のドロー。
J3とカテゴリーは変わっても負けられない一戦と位置付けられるこの一戦。
過去の対戦成績は2勝0敗とガンバが優勢。(HとAともに2-1で勝利)

今年は9節終了時点で最下位のガンバ大阪U23。一方セレッソ大阪は直近の3試合は2勝1敗と負けなし。今季初の連勝を目指して試合が行われました。
試合はガンバがシュートを総計18本打つも得点は奪えず0-0のスコアレスドローに。
過去の大戦ではいずれも得点シーンがあった両チームの戦いは初めての両チーム無得点。そして引き分けに終わりました。

ガンバとしては連敗ストップの勝ち点1を獲得。
セレッソとしても猛攻を凌ぎ、アウェイで勝ち取った勝ち点1で4試合負けなしという結果になりました。

負けられない一戦は起用メンバーにも表れた

ガンバのスターティングメンバーを見てこの日驚いた人も多かったはず。
大方の予想を裏切って前節から新たに、OA枠を含む新たに4名の選手が先発。

DFの立て直しに#6のキムジョンヤ、中盤には#40食野。
そしてFW2トップには#13の呉屋と#55のパトリックを起用してきました。

今季はここまでOA枠を使用せずに育成中心で臨んでいたガンバは大阪ダービーということもあり、メンバーを入れ替えて臨みました。

一方のセレッソもトップチームでも経験のある#13丸岡そして#42の瀬古を起用する等両チーム試合に懸ける想いを強く感じるメンバー構成だったように思います。

試合は前半ガンバがシュート6本にセレッソは3本。
ガンバは呉屋のファーストシュートをはじめ、ボールを支配しながらセレッソ陣内に攻め込みました。
セレッソはカウンターやセットプレーからチャンスをつくると、丸岡の直接FKやCKからのこぼれ球をシュートする等チャンスを生かしてフィニッシュまで持って行きますが得点には至らず0-0のまま折り返し。
後半ガンバは#55のパトリックから若い16歳の#57岩本を起用。
ガンバはポゼッションをキープしつつ再三ゴールへと向かいます。
終わってみれば後半シュート12本の総計18本。セレッソは後半1本の総計4本と、ガンバがシュートを多く打つも堅い守備を崩せず0-0のスコアレスドローに終わりました。

ガンバは過去のダービーで得点を決めている呉屋も4本シュートを打つも得点できず。しかしながら前線で起点をつくっていました。その他にも食野や妹尾もミドルレンジやゴール前でのシュートを打つシーンもあり、あと一歩というところは変わらず課題かもしれません。

セレッソはこの日途中交代の山根や岸本は引いて守備する時間も多く、豊富な運動量が見えました。
またカウンターからの流動的な動きはお見事でもありました。
この日GKの茂木は再三危機を守り、無失点に大きく貢献したといっても良いと思います。
こうした若手が意地とプライドをかけて試合に臨むことで、更に高いレベルへ成長をしてくれると益々サッカーが、Jリーグが面白くなるのかなと思います。

今年はセレッソホームの大阪ダービーが残っています。
そのころには順位も変わっているかもしれません。再戦のときはどのようなチーム状況、選手状況になっているか?今後も両チーム若いタレントの躍動に期待したいものです。

 

Kotokake 代表 能政夕介

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。

現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
DaznでのJリーグ中継、なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継等も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

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