【高校野球大阪大会を振り返って】

       - スポーツ実況


3連休明けの近畿地方は非常に良い天気ですね。

さて、3連休は全国高校野球選手権大阪大会にて実況を担当させていただきました。

今年はご縁もありJ:COMさん初の試みでもある3連休での中継にてご協力をさせていただきました。ありがとうございます。
台風もありスケジュールが乱れることもありましたが、大阪大会は2回戦、3回戦合せて3試合を担当させていただきました。

7月18日 第一試合 金光大阪高校VS成城高校

2007年にはエースで4番の中田翔(現日ハム)率いる大阪桐蔭を下して大阪の頂点を経験している金光大阪高校。

しかし、夏は過去3年は4回戦で敗退。部員一丸となって4回戦の壁をそして優勝を狙います。

成城高校は元メジャーリーガーの野茂英雄選手の出身校(成城工業高校時代)。
平成17年に成城工業から成城高校に名前が変わり10年目の年。
公式戦は昨年の秋にチームとして初勝利。夏はまだ勝ち星のない成城が強豪相手に勝利を狙います。

立ち上がり先制したのは成城高校でした。
先発高濱の立ち上がりは制球が乱れ4ボールでピンチを招きます。
この間に2本の犠牲フライを放った成城が2点を先制し2-0とします。

成城高校の左腕エース馬渕も要所を締める投球で金光大阪打線に的を絞らせません。
2順目になった金光大阪は4回表、木下・米沢のタイムリーヒットで同点に追いつきます。

2回の裏から上がった金光大阪エース末友選手の前に毎回の奪三振を奪われていた成城高校。
6回の裏キャプテンの宇原が4ボールで出塁したチームメイトを自らのヒットで返し、3-2と勝ち越しに成功!

しかし、7回に金光大阪打線に火が付きます。
ここまで2点に抑えてきた馬渕がつかまります。井上選手のホームランを含む打者一巡の猛攻で一挙6点。8回にも1点を追加し結果は9-3で金光大阪が3回戦進出を決めました。

金光大阪は20日に大阪学院大学高校と対戦します。

成城高校は中盤まで本当に落ち着いたプレーでリード、勝ち越しに成功しました。少ないチャンスを全員でモノにした全員野球を見せてくれた良い試合でした。

7月18日 第三試合 北淀・能勢・工芸・茨田・西淀川5校連合チーム VS大手前高校

2012年から連合チームでの出場が始まった夏の大会。
北淀・能勢・工芸・茨田・西淀川5校連合チームは1回戦をコールド勝ちし、5校連合チームとして全国初の初戦突破という快挙を見せた。

大手前高校は夏の初戦。大阪城の前に構える学校は、府内屈指の進学校でもあり選手たちは文武両道でこの夏まで挑戦を続けてきました。

試合は両チームともにランナーは出すもののあと1本がでず9回までスコアボードには0が並びます。

連合チームの先発でもある伊藤萌選手は1人で丁寧に投げ、得点を許しません。
対する大手前の2年生エース北森選手も奪三振を奪い、連合チームに得点を許しません。

ドラマは9回に待っていました。
9回にランナー3塁まで進めた連合チームは先制のチャンス。打席には4番の絞谷が入ります。
その絞谷がレフトへヒットを放ち欲しかった先制点を連合チームが奪います。

このリードを全員で守りきった連合チームが史上初の5校連合チームとして3回戦進出を決めました。
5校連合チームは20日に北野高校と対戦します。

7月18日 第二試合 大阪学院大学高校 VS金光大阪高校

4回戦をかけた一戦。両チームともに甲子園出場経験のある高校同士の戦いでした。
また、100人近く部員がいるという点も共通していました。
春と秋に行った練習試合は1勝1敗。実力の拮抗している一戦でした。

金光大阪の先発はエースの末友。成城戦では毎回の奪三振で12個の三振を取りました。
学院大の先発はこの夏初選抜の浦山。怪我で選手コーチやマネージャー経験もある浦山は、努力で選手に復帰し最後の夏のマウンドに上がります。

立ち上がり金光大阪打線をその浦山が落ち着いてさばきます。三者凡退に打ち取り素晴らしい立ち上がりを見せます。
一方金光大阪の末友はストレートは走っていましたが制球に苦しみ、4ボールを出し毎回ランナーを出す立ち上がりでした。

ゲームが動いたのは3回裏でした。
ここまで好調だった浦山が捕まります。ランナーをスコアリングポジションに背負い強打者井上に対して投げた投球はセンター方向へ。この日快晴で上空は強い風がありました。高く上がった打球の処理を見誤りタイムリーエラーで1点を先制されてしまいます。

そして4番金馬選手がレフト方向へ鋭い当たりを放ち2点を追加。3回の裏終って0-3と金光大阪がリードします。
3点を追う学院大は再三ランナーを出しますがエース末友が要所を締めるピッチングであと1本が出ませんでした。

運命の最終回、相手のエラーもあり1アウト1塁とします。しかしながら後続が倒れゲームセット。
金光大阪高校が勝利を収め4回戦進出を決めました。

個人的には浦山選手の投球は本当に見事でした。
夏初のマウンドで金光大阪打線に対して落ち着いた投球と素晴らしいコントロールを見せてくれました。

大阪府豊中ローズ球場にはスタンドに入りきらないくらいのお客さんが駆けつけ、選手たちにエールを送りました。
高校野球の人気ももちろんですが、やはり人は本気で挑戦している人の姿に感動して心を動かせるのだと強く感じました。
たくさんの感動をくれた球児たちには感謝しかありません。
そして、選手たちの活躍をもっともっとしっかりと伝えられるように僕自身は選手たちを見習ってどりょっくを重ねたいと思いました。
貴重な機会を本当にありがとうございます。来年も挑戦できるように頑張ります。

 

Kotokake代表 能政夕介(のせ・ゆうすけ)

立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。

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