【反復もいいけど時には視点を変えてみる-インターリーブ理論から見るトレーニング-】
先日オンライン講座を行っている際に、受講者の方にプレゼンテーションをしていただく課題を出していました。その際にその受講者さんが今読んでいる本について紹介してくれました。
それがこの本です。
プレゼンテーションの中で取り上げてくれたのが『効率的な学習法』でした。
更には記憶の定着という分野で「的当て」の事例を話してくれました。
さて、突然ですが皆さんに質問です。
Aさんは5メートル離れた的に対して毎日ボールを10球投げます。
Bさんは的から4メートル離れて5球、6メートル離れて5球、毎日ボールを投げます。
これを1週間行って、5メートル離れた的に対して10球ボールを投げます。
さて、AさんBさんとどちらがより多く的に当てたでしょうか?
みなさんはどんな想像をするでしょうか?
結果はBさんの方がより多く的に当てたという結果が出たそうです。
インターリーブとは?
インターリーブまたはインターリービング(英: Interleaving)は計算機科学と電気通信において、データを何らかの領域(空間、時間、周波数など)で不連続な形で配置し、性能を向上させる技法を指す。
出典:Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96
注目は、不連続な形で配置し、性能を向上させる技法を指す。という部分です。
言葉自体は、1990年代から使われていますが近年ではスポーツのトレーニング方法や学習法でもその考えが取り入れられているということです。
同じ事を反復として繰り返すのではなく、異なる方法でも勉強方法にトライをするということです。
例えば英語の学習を例に挙げてみましょう。
毎日単語を50個覚えると自分に課しているとします。
英語を見て、日本語を見て覚えるという覚え方だけではなく、日本語を見て英語を覚えるというパターンを取り入れてみるということですね。(英訳だけではなく和訳という視点を取り込む)
今は有難いことに参考書や単語帳では、その行為が自然にできるようにしてくれていることも多いです。なので、知らないうちに同じ行為での記憶の定着をしないように皆さん取り組んでいるというわけです。
この方法が正しいか?を疑うこと
疑心暗鬼になって欲しいというわけではありません。
ただ、”正しい”と思っていることが必ずしも皆さんにとってベストかどうかは分かりません。
私自身は実況のトレーニングをDAZNやスポーツ中継を見ながら行います。
・聴くだけ(ながら作業)
└聴いて書き出す
└聴いてチャンスシーンだけ書き出す
・観るだけ(楽しむだけ。笑)
└観てワクワクするシーンだけ何回も観る
└なぜワクワクしたか書き出す
・ひたすら文字を書き起こす
└解説者の方とのやりとりだけ抜き出す
└実況の方の表現を書き出す
・自分でも実況をする
└資料無しで行う
└資料ありで行う
等々その時の課題に合わせて実施をしています。
もちろんこれが正しいかは分かりません。自分に合う、合わないもあるでしょう。
(純粋に見て楽しんでしまうときもしばしばあります)
ただ、方法の見方を変えるだけど新しい気づきもたくさんあります。
そこがまた学びになり、新しい記憶の定着へと繋がるのでは?と個人的に思いました。
皆さんはいかがでしょうか?
普段のお仕事や、ルーティンワーク、勉強などでも少し立ち止まっていろんな角度からご覧になってみても良いかもしれません。
そうすることで、見えてくることが新しくあるかもしれませんね。
日々勉強。ということで、私もまだまだ精進したいと思います。
Kotokake 代表 能政夕介
立命館大学産業社会学部卒。大学時代、RBC(立命館大学放送局)にてアナウンサーとして在籍。ラジオDJやステージの司会を行う中で「人に伝える」ための方法やコンテンツ作りの楽しさを知る。卒業後は楽天(株)に就職し、インターネットを通じたマーケティングやコンテンツ開発から、楽天市場に出店する店舗様の売上を上げるコンサルタントを経験。
現在はフリーアナウンサーとして結婚式、イベントの司会や話し方の教室を開講し講師として活動中。「話すことが楽しい!」と思える人を増やすために、学生から主婦まで幅広くオンラインや直接指導を行っている。
DaznでのJリーグ中継、なでしこリーグ、高校野球、アメリカンフットボールの実況中継等も担当。結婚式二次会のノウハウコンテンツも執筆中。